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ビジョンを形にする

社長のマンダラチャート大公開

前回のインタビューでは、大塚社長にダイシングループの新ビジョンについて詳しく語っていただきました。今回はさらに一歩踏み込み、その思いを具体的に表現した「マンダラチャート」をご紹介します。

目指す未来を実現するためには、どんな要素が必要なのか。そして、それをどう行動に移すのか。このチャートには、社長が描く夢や課題解決のヒントがぎっしり詰まっています。

ダイシングループがこれからどのような成長を遂げるのか、その鍵を握る“思考の地図”をぜひご覧ください。

※前回のインタビューはこちらからお読みいただけます。
>>TTT創刊号|巻頭インタビュー「社長に訊くダイシンのビジョン」

 

マンダラチャートとは?
目標設定や問題解決を効果的におこなうためのフレームワークです。もともとは仏教の曼荼羅(マンダラ)に由来し、複数の要素が中心に向かって調和しながら構成される様子を模倣しています。このチャートを使うことで、思考を整理し、アイデアを広げ、具体的なアクションプランを立てることができます。
9つのマスを使って構成されており、これを3×3のグリッドとして描き、中心のマスにはメインの目標やテーマを記入します。そして、周りの8つのマスには、中心の目標を達成するために必要な要素や具体的な行動を記入します。

 

社長のマンダラチャート


大塚社長の目標と、そのために必要だと考えていらっしゃるメイン要素はこちらです。

「一人でも多くの幸せを作り世界に大真を」

――「一人でも多くの幸せを作り世界に大真を」とありますが、現在の事業展開を踏まえて、どの分野で世界に羽ばたこうとしていますか?

極論、なんでも良いと思っています。むしろ現在展開していない新しい事業に挑戦していきたいです。変化を厭わず、新しいことにどんどん挑んでいく姿勢を示していきたい。社員の中で「これを海外でやりたい!」と思うことがあったら逆に提案してきてほしいと思っています。

今ある事業の中で言うと、楽器王を世界に出したいです。楽器は高価な上、消耗しないし、世界共通の価値なので、海外に進出して世界の規模感に対応できるようにしたいですね。

※楽器王とは、ダイシングループの一員である株式会社TOMONIが運営する楽器買取サービスのことです。 楽器王公式HP

 

それでは、必要な9つの要素について、順番に詳しく伺っていきます。

「絶対にできるというマインドを持つ」

――社長からは強い行動力を感じます。その熱量の根源は何ですか?

「絶対にできるというマインドを持つ」や「限界を決めない!」、「世界に目を向けて物事を考える!」といった気持ちを持つことは当たり前だと思っています。そして考えているだけでは何も始まらない。知識があると逆に躊躇してしまうこともあるけど、直感で良いなと思ったことを行動に移しています。

 

 

「主人公として物事を考える」

――会社のスタッフにも同じような人間力を求めていますか?

はい、その通りです。ただ、当たり前のことしか書いていないとも言えるのではないでしょうか。私は結果ではなく、そのチャレンジの過程が大事だと思っていて、それを見せることで、他の人に希望や憧れを与えられるのではないかと思うのです。なんでも楽しむことが大事だと思います。

いかにポジティブに主人公として物事を考えられるか。私自身もいろいろな試練があるけれど、そこで不安な態度をまわりに見せたところで何も良い影響がないので、なにごとも楽しむしかないと思っています。

 

 

「つかみ取るまで諦めない」

――運を味方にしたエピソードはありますか?

諦めないで行動し続けた結果が、運として実を結ぶことがあると思うんです。私の父親が小学生の頃に内緒でサッカーのユニフォームの抽選に何回も何回も応募して、元イタリア代表のアレッサンドロ・ネスタのサイン入りユニフォームが当たったことがありました(笑)。それを見たとき、諦めず行動し続けることの大切さを感じたんです。なにごとも行動し、諦めないことが重要だと思います。

自分の運が良いとは思ったことはなくて、つかみ取るまで諦めない気持ちでいます。でも、人に尽くすことを心がけているから人には恵まれていると思います。それが運なのかはわからないけれど。そういう部分では、良い環境で事業をさせてもらえているなと感じます。

 

 

「一致団結する力・瞬発力のある組織」

――現状の組織力についてどう感じていますか?

自分自身がまだまだビジョンや方向性を語れていないので、組織力としてはまだまだだと思っています。でも、会社として一致団結する力とか瞬発力っていうのはすごくあると思います。良くも悪くもアットホームで家族のような。自分がビジョンをきっちり語ることができたら、より一層みんなもやる気を出して、「この方向でやっていこう!」となるメンバーは揃ってると思います。だからここは頑張ってビジョンを示すようにします。

――11事業所間の交流はどのようにおこなっていく予定ですか?

逆にみなさんに企画してほしいです。食事会だったりフットサル場で運動会とか考えられるけど、これは若い人たちの視点で企画してほしいと思っています。ちゃんとお互いの会社の事業を知ってもらった上で交流ができるようにしたいですね。

 

 

「体験し、行動することでしか得られない情報がある」

――マーケティングの最先端は何だと考えていますか?

結局のところ、行動することだと思っています。ネットやSNSで情報を集めることも重要だけど、実際に自分で体験し、行動することでしか得られない情報があります。それが今のマーケティングの最先端だと思います。

 

 

「まわりが嫌がる仕事ほどチャンスだと捉える」

――「必要性」という観点から今までにどんな取り組みをしてきたか、教えてください。

人が困っていたら助ける、そんな当たり前のことをしていたと思います。例えば「これができない」と言われたら、どうやったらできるかを工夫してきました。まわりが嫌がる仕事ほどチャンスだと捉えていて、そういう姿勢が結果的に「大真に任せればなんとかなる」という信頼に繋がってきたと思います。相手のことをしっかり考えて行動することがいちばん大事だと思っています。

 

 

「相手の記憶に残るように心がける」

――自分のネタを3つつくると書かれていましたが、具体的にどういうネタを持っていますか?

まだ無いので、これからつくろうと思っています。持ちネタがあると、初対面でインパクトを残せると考えていて、例えばカラオケでの十八番や、確実に笑わせるネタがあると、相手に強い印象を与えます。私も、相手を喜ばせたり驚かせたりするためのサプライズネタを意識して持つようにしています。おいしいごはん屋さんに行ったときは、お礼と一緒に手土産を渡して、相手の記憶に残るように心がけています。

――第一印象でインパクトを残すために、どんなことを意識していますか?

相手のことを事前にしっかり調べることです。家族や奥さんの好みをリサーチして、その好みに合ったものを手土産にすることもあります。こうした少しの配慮が、初対面での印象を大きく左右するんじゃないかと思います。身だしなみも大切なので、清潔感を保つよう心がけています。

 

 

「週休3日制を実現したい」

――社員の幸福度について、どんなふうに考えていますか?

社員がやりがいを感じられるようにすることが、幸福度に繋がると考えています。特に新しく入った社員には、自分の役割や存在意義をしっかり理解してもらうことが重要です。全員が自分の仕事に意義を感じられるように、私たちもサポートしていくつもりです。

――社員の家族まで支える覚悟と書かれていましたが、どういうことか教えていただけますか?

これは言葉の通りで、一人の社員がいたらその家族、子どもまでを見た上で物事を考えたり、責任を持ったりするということです。立場が段々上がる人にはそういう思いで働いてほしいと思っています。今のグループで考えると、社員が約100人なので、だいたい4人家族と考えて400人くらいを背負っていると思って責任を持ってほしいということです。

――最後の質問です。週休3日制にとても夢があるなと思ったのですが、実現の可能性はどうですか?

これは実現できると思っています。今の規模では会社の利益が減り、難しくなるかもしれませんが、今後規模を大きくしていければ可能です。社員の質が上がったり、モチベーションが上がったりするなら、今後は実現していっても良いと思っています。あと私自身が、月・火働いたら水曜日はリフレッシュする時間が欲しいなということもあって、月・火働いて水曜休んで木・金仕事して土・日休んでっていうことができれば質の高い仕事を目指せるのではないかと考えています!

 

社長が描いたマンダラチャートには、目指すべき未来への具体的な道筋と強い信念が込められています。このチャートを通して、私たちが向かうべき方向がより明確になったのではないでしょうか。